2023/09/26
こんにちは。
今日はまたまた私の大失敗のお話をします。
今から25年ほど前の話です。
私が病院関係を廻るリネンサプライの某大手会社、
初の女性営業マンとして採用されたときのお話です。
リネンサプライとは、寝具やタオル類のリース業で
病院、老人ホーム、介護施設、個人病院、孤児院など
いろいろなところに回っていました。
ちょうど介護保険がスタートした時期です。
その前に研修を3ヶ月行わなければいけなかったので、
その3カ月間は老人ホームに通いました。
私はあるおばあちゃんの担当になりおむつ交換、
食事介助、リハビリ介助、お風呂の介助
全般のお手伝いさせてもらいました。
その時のお話で、おばあちゃんの枕元には、
とても綺麗なくす玉が折り紙で折られ、たくさんありました。
私は「すごいきれいだねぇ。上手に折れてるね。誰が作ったの?」
と聞きました。
すると今まで一生懸命ご飯食べていたおばあちゃんが
ピタリと食べるのをやめてしまったんです。
「どうしたの?もっと食べよう。」
と話しかけても一切口を開けなくなってしまいました。
そして、おばあちゃんはじーっと私の方を見て
ウルウル涙が出てきてしまったんです。
私は振り返り何か言っちゃったかな…
と思いましたが、決して傷つけるような内容の話していません。
自分ではそう信じていたのですが…違いました。
その後、なんとおばあちゃんがポロポロ涙を流しながら
私に教えてくれたんです。
「これは娘が折ってくれたんだよ。
でもあれから5年会いに来てくれないんだよ。
孫にも会いたいよ。家に帰りたいよー。」
そう言って泣くんです。
私はなんて酷いことを言ってしまったんだろう…
おばあちゃんとのコミュニケーションを取ろうと思って話した事が。
実は悲しくて触れて欲しくない話しだったのです。
私は謝ったけどおばあちゃんはご飯食べない…
その日はお風呂も入りたくなくなっちゃった。
私のせいだ。
そこからおばあちゃんの笑顔も消えて寝てばかりになっちゃった…
私はそんなおばあちゃんを元気付けなきゃいけないと
どうやったら元気になるかととにかく考えました。
それから1ヵ月間、私は仕事が終わると
おばあちゃんのベットに行き、くす玉を折って作る。
これをずっと続けました。
家に帰っても折り続けました。
くす玉の辛い思い出が半分になればいいなと思って
一生懸命に私の印象をくす玉とともにつけてあげたい…
2週間を過ぎた頃おばあちゃんはベッドを起こし
一緒に折り紙を折り始めました。
もうただそれだけで嬉しかった~
ずっと続けていく中で、枕元のくす玉がどんどん増え、
私色の派手なくす玉がたくさん増えていきました。
どんどんおばあちゃんの笑顔も戻り、元気も戻り、
私に冗談も話してくれるようにまで回復してくれました。
人は自分の感覚で良かれと思って言った言葉でも
誰かを傷つけてしまっている…
そんなことがあると言うことをここで反省しました。
特に老人ホームにいるお年寄りの本当の思いなんて、
その頃の私には到底わかるわけがなく、
話しかける言葉も目上の方に話すような
ちゃんとした言葉で話せただろうか…
失礼はなかっただろうか…
今になればそんな思いになってしまいます。
どんな時でも、謙虚な姿勢でしっかりと向き合わないといけない
と言うことをこの時学びました。
これから身近にお年寄りがいる生活というのが
どんどん増えてくるかと思います。
親しい仲にも礼儀あり!
目上の方のに対しての接し方や話し方は
慎重に考えないといけないですね。
その方たちあっての私たちです。
当時の大きく反省したお話でした。
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